陽子は同級生真理の恋人健人の激しい愛の交歓を楽しむ日々が続いた。
もう感じたふりをして、
「うっふん」
こんな事を言わなくてもよくなっていたのだ。
それどころか、体の底から湧き上がってくる快感に身をよじるようになっていたのである。
だが、時々、
「友達の恋人と愛し合うなんて事が許されるのか」
この思いにさいなまれる事も多かった。
そんな時、
「同級生の真理が同じく同級生の恵みに神社の階段から突き落とされる」
こんなショッキングな事件が起きた。
「健をめぐってのトラブル」
これである。
恵みは神社で出会った真理に、
「私の恋人によくも手を出したな」
鬼のような形相でこう迫ったらしい。
「健は真理の恋人ではなかったのだ」
陽子はあまりの恐ろしさに体が震えだした。
「健と会っていれば私の身も危ない」
真理はもう健と会わないと心に誓った。
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