2016年5月29日日曜日

二宮正治小説:安倍総理のため息:P9

安倍晋三は自分の心を整理していた。

「私は自分でもびっくりするほど男の勘が働く。この勘のおかげで長年代議士をやってこれた。今

回消費増税を予定通り実施したら、日本は泥沼にハマる」

 晋三は大きくため息をついた。

妻の昭恵が紅茶とケーキを持ってきて、

「リラックス、リラックス」

 と声をかけてくれるのだった。

「いつも済まないねえ」

 晋三が昭恵にこう声をかけると、

「体には気をつけてね」

 この優しい言葉が返って来た。

晋三は盟友の麻生副総理に消費増税延期を打ち明けると晋三の予想以上の激しい反発をして、

「それだったら衆議院を解散すべきだろう」

 こう言葉を返した。

「何としてでもこの局面を乗り切らないと」

 安倍晋三はまた大きくため息をついたのだった。

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