2017年1月21日土曜日

現代日本人文芸:二宮正治小説:二十歳の女性の愛と性:第2回

 陽子は中学校の時から成績はトップクラスだった。学校推薦で広島でも名門の大学へと進学した

のだ。

「私に無いのは恋人だけだ」

 こう思うと虚しかった。

広島では女子大生はみんなカープ女子をやっていて、気のあった仲間たちとマツダスタジアムに出

かけてカープを応援している。球場で男性と仲良くなり恋仲になった女の子はなぜか幸せそうであ

る。

「私の前に素晴らしい恋人は現れないのかな。恋人が欲しい」

 陽子は毎日のようにこう思うようになっていた。

一月の冬の寒い夜陽子はあてもなくうら寂しい夜道を歩くのだった。

「誰か声をかけてくれるかも」

 この思惑があったのだ。

だが、冬の寒い夜に歩いている男性など皆無である。

「だれか来い」

 陽子は二時間待った。

遠くからほろ酔い加減の男性がやっている。

「ものにしよう」

 陽子はこぶしを握りしめた。 

2017年1月20日金曜日

現代日本人文芸:二宮正治小説:二十歳の女性の愛と性:第1回:新連載

 陽子は広島で暮らす普通の二十歳の女子大生だ。

今年の1月9日に成人式を迎えた。

「私は大人の儀式を迎えた」

 自分の人生を振り返って感慨深かった。

「すべては自分の思い通りの人生を送れた。ただ・・・・・・・」

 陽子は自分の人生に満足していた。

だが陽子には満たされぬ思いがある。

「恋愛経験がないのだ」

 今まで生きてきた自分の人生で彼氏がいた事がないのである。

「今から素敵な恋愛ができる」

 こう言って自分の心を慰めた。

が、しかし、同級生が楽しそうに彼氏と歩いていると、

「激しい嫉妬心」

 これが湧き上がってくる。

「何で私はもてないんだろう」

 陽子の心は荒れはじめていた。

                                 続く 乞うご期待!

2016年12月27日火曜日

現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:総理の椅子を巡る大いなる静かな戦い:第1回:新連載

 安倍総理の真珠湾訪問はおおむね好評である。

明日の安倍総理のコメントが楽しみである。

ただ、

「安倍総理は謝らなかった」

 この声が大きいのも事実である。

「二宮正治さん、あなたはその昔アメリカの軍属OBに対して日本の真珠湾での非礼を詫たら軍属OBは涙を流して喜んだそうだね。その後の二宮正治さんのアメリカ人に対する信用につながってオバマ大統領を広島に招聘する引き金となった」

 二宮正治とその仲間は顔を見合わせた。

「日本人は謝罪を恥と考えるからなあ」

「明確な謝罪の言葉が入っていたら、安倍総理はアメリカ人のヒーローになっていたろう。まあ今でもアメリカ人には信用はあるけど」

「今から、今から」

 二宮正治はもう一度仲間を見る。

「今回の真珠湾訪問には岸田外務大臣、稲田防衛大臣が同伴している。この人達もアメリカ人に

言葉を発信して欲しいなあ」

 この二宮正治の言葉に、

「世界に売り出せる絶好のチャンスだ」

 仲間が口を添えた。

2016年11月19日土曜日

現代日本人文芸:二宮正治選:今日の時事川柳:安倍総理 セレブマンション 居心地は:他川柳数句、俳句二句、短歌一首

現代日本人文芸:11月19日:二宮正治選:今日の時事川柳:今日の俳句:今日の短歌


今日の時事川柳

1,安倍総理 セレブマンション 居心地は

2,小池氏は 光り輝く 現代に

3,保護主義は 世界経済 破壊する

4,プーチン氏 見せて欲しいよ 誠実さ

5,パククネ氏 生き延びれるか この騒ぎ



今日の俳句

1,霜月の 雨が降る度 寒くなる

2,師走前 バタバタ気配 始まるよ



短歌

1,女の子 夕食何と 少ないな 食べ盛りでも 我慢するのか

2016年5月31日火曜日

二宮正治小説:安倍総理のため息:P11

 野党四党は、

「内閣不信任案」

 これを出してきて、国会で、

「アベノミクスの失敗」

 声高にこう叫んだ。

安倍晋三は、

「私が直に『なぜ消費増税を延期したか』これを説明しよう」
 
 この考えを固めていいると、

不信任案は与党の反対多数で否決された。

「それにしても難しい舵取りを迫られる」

 安倍晋三は心の底でこう呟いてため息をついた。

「負けないぞ、私の手で新しい日本、新しい時代をつくるんだ」

 心でこう誓うのだった。

2016年5月30日月曜日

二宮正治小説:安倍総理のため息:P10

 今政府内及び自民党内の不協和音が大々的に伝えられている。

いつもながらマスコミは安倍総理には手厳しい。

野党はこぞって、

「アベノミクスが失敗したから消費増税ができないのだ」

 こうまくし立てている。

「誰がやってもこうなるんだ。野党の連中が政権を動かしていたら日本経済は無残に失速していたろう」

 安倍晋三は心の底でこう呟いた。

政府の主だった人達に安倍晋三は、

「なぜ消費増税を延期するか」

 これを熱心に説いた。

そして、

「衆院解散はやりたくない」

 心の底でこう叫ぶのだった。

「国民よ、私の心を分かってくれ」

 安倍晋三はこう呟いて大きくため息をつくのだった。

2016年5月29日日曜日

二宮正治小説:安倍総理のため息:P9

安倍晋三は自分の心を整理していた。

「私は自分でもびっくりするほど男の勘が働く。この勘のおかげで長年代議士をやってこれた。今

回消費増税を予定通り実施したら、日本は泥沼にハマる」

 晋三は大きくため息をついた。

妻の昭恵が紅茶とケーキを持ってきて、

「リラックス、リラックス」

 と声をかけてくれるのだった。

「いつも済まないねえ」

 晋三が昭恵にこう声をかけると、

「体には気をつけてね」

 この優しい言葉が返って来た。

晋三は盟友の麻生副総理に消費増税延期を打ち明けると晋三の予想以上の激しい反発をして、

「それだったら衆議院を解散すべきだろう」

 こう言葉を返した。

「何としてでもこの局面を乗り切らないと」

 安倍晋三はまた大きくため息をついたのだった。