2016年3月18日金曜日

二宮正治小説:安倍総理のため息:第一回:新連載

「四面楚歌、この状況は今のオレだ」
 
 日本国の総理大臣安倍晋三はフーとため息をついた。

「あまり無理をしないで、体に悪い」
 
 妻の昭恵が夫にこう言うと、

「分かっている、今度ダウンしたら政治生命を断たれる」

 安倍晋三は必死である。

第一次安倍内閣で政権を投げ出したような事は二度としたくないからだ。

「オレは誰にも負けない。今ここでオレが負けてしまったら日本は乱れてどうにもならなくなる」

 安倍晋三は、

「この難しい状況になる日本を救えるのは自分しかいない」

 この自負心を持っていた。

「それにしても敵が多い。雨あられと安倍降ろしが降り注いでくる」

 そんな夫の気持ちを察して妻の昭恵は、

「がんばってね」
 
 こう声をかけた。

「ありがとう」

 安倍晋三は優しい顔で妻にこう声を返すのだった。

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