2016年3月26日土曜日

二宮正治小説:安倍総理のため息:第5回

「日本の若い世代は自分の夢を語る時は生き生きとしているが、人の意を汲んで動くのが苦手だ」

 日本国総理の安倍晋三は心の底でこう呟くとため息をついた。

「政党というのは有象無象の集団であってはならない」

 こうも。

「日本はどんな国になるのだろう。なんとしても美しい国、未来に向かって光り輝く国でなけれないけない」

 晋三は拳をにぎりしめた。

「それにしても、国会ではもっともらしい事を言うが、実際には自分たちの利益しか考えていない議員が多すぎる」

 またフーとため息をつくと、妻の昭恵が、

「ケーキとお茶を持ってきたわよ」

 こう言ってお茶とケーキを持ってきてくれた。

「ありがとう」

 安倍晋三は一日の仕事の緊張がとけて、笑顔がこぼれた。

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