2017年1月20日金曜日

現代日本人文芸:二宮正治小説:二十歳の女性の愛と性:第1回:新連載

 陽子は広島で暮らす普通の二十歳の女子大生だ。

今年の1月9日に成人式を迎えた。

「私は大人の儀式を迎えた」

 自分の人生を振り返って感慨深かった。

「すべては自分の思い通りの人生を送れた。ただ・・・・・・・」

 陽子は自分の人生に満足していた。

だが陽子には満たされぬ思いがある。

「恋愛経験がないのだ」

 今まで生きてきた自分の人生で彼氏がいた事がないのである。

「今から素敵な恋愛ができる」

 こう言って自分の心を慰めた。

が、しかし、同級生が楽しそうに彼氏と歩いていると、

「激しい嫉妬心」

 これが湧き上がってくる。

「何で私はもてないんだろう」

 陽子の心は荒れはじめていた。

                                 続く 乞うご期待!

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