2017年2月19日日曜日

現代日本人文芸:二宮正治小説:二十歳の女性の愛と性:第21回:この物語はフィクションです!

かつて広島市安芸区矢野西大井地区では小学校一年生の女児殺害事件が起きた。

 そもそもこの事件の発端は今警察から任意の聴取を受けている市会議員の伯母なるお方

が、あの被疑者に向かって、

「あんな三等外人がいたらこの町がだめになる」

 こう言った事から始まった。

そして町の有力者に会うごとにこの発言を繰り返したのだ。

「当然こんな事を言われたら日本人を快く思っていないペルー人はキレる」

 今この伯母なるお方は議員の対抗馬になりそうな人にガンを飛ばして因縁ばかりつけて

いる。

陽子と明夫は、

「この人達のおかげで広島市安芸区矢野大井の人々が死ぬほどの苦しみを味わっているの

が分からないのか」

 こう呟くのだった。

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